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日本と韓国を結ぶ架け橋 「IJKL」

 


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屋根のない博物館・慶州 国立慶州博物館   (displayed 4917 times.)

“新羅,西アジアと会う”という特別展
雁鴨池から自転車ですぐの所に国立慶州博物館があります。
ここはその名のとおり博物館なので屋根もありますが,敷地内に展示されている史跡も多くありました。

博物館はとても広いのでじっくり見ようと思えば半日でも時間がかかりそうです。毎月第一日曜日は入場料が無料です(大人1000ウォン=約60円)。荷物がある方はコインロッカーもありますので,預けて身軽になって見学されるのがいいでしょう。

入場してすぐの所には,野外展示が見えます。聖徳大王の神鐘
エミレ~エミレ~
がそうです。新羅第34代聖徳大王の冥福を祈るために作り始められましたが,王の息子である景徳王から孫の恵恭王に引き継がれて造られました。鋳造する時に一人の娘を銅の中へ捧げた言われ,その娘が「エミレ(お母さん)」と泣いたという悲しい伝説があります。その伝説からこの鐘は別名「エミレの鐘』とも言われ,鐘を打つとエミレと響いたということです。この鐘は国宝第29号に指定されています。

建物がいくつかに分かれています。
考古館では先史・原三国室(青銅器,鉄器)や古墳室(1926年スウェーデンの皇太子が発掘に参加したときに出土した金冠が飾られ,天馬塚の内部にあった金冠も展示されています),菊隠記念室(故イ・ヤンソン博士の素晴らしい土器などのコレクションが666点展示されています)があります。

考古館を裏側から
考古館(本館)では仏教美術室(寺院跡から出土した文化財),歴史資料室(床下に発掘現場を再現した模型や王宮を復元したもの),彫刻室(寺から発掘された国宝金銅薬師如来立像など),金属工芸室,皇龍寺室(後にこのブログで紹介する予定の九層木塔があった寺の復元模型や出土品)があります。

雁鴨池館ではここへ来る前に見てきた雁鴨池から美術品が展示されています。935年に新羅滅亡で破壊され美術品が池に投げ込まれたといいます。発掘調査は1970年代になってからで,3万点以上の遺物が出土されたそうです(金属工芸品,木製品,仏像など)。

新羅1000年の歴史を凝縮して見ることができる博物館へ,是非時間をかけてご覧頂きたいと思います。



2009-02-16(11:09:51) - 韓国の観光 - msm - TrackBack(No Trackbacks)

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