皇竜寺址から自転車でさっきの線路沿いの道へ戻り,先へ進んで行くと,芬皇寺に到着します。こじんまりとした所ですが,夕方でも人が何十人か来ていました。
ここは新羅の第27代善徳女王3年(634年)に建立されたお寺です。
元暁大師と慈蔵和尚が住んでいた寺でした。
焼失して無くなった千手大悲観音菩薩壁画があったのですが,ある女の子が目が見えなくなってしまいこの前に行き,「祷千手大悲歌」を歌いながら祈ったら,目が見えるようになったという話が伝えられています。
現在は芬皇寺石塔と和諍国師碑,井戸,などが残っています。
芬皇寺石塔は新羅時代の石塔としては最初に作られました。安山岩を煙瓦模様にして積み上げられたもので門柱に刻まれた金剛力士像は最高傑作と評価されています。
井戸は網で蓋をしているので奥を見ることが出来ませんでしたが,外部が八角形で内部が円形になっています。八角は仏の教えである八正道をさし,円形は円融の真理を象徴しているそうです。竜にまつわる伝説があり,落ち葉が落ちてきても井戸の中には入らないということだそうです(写真では見えませんが,網の上には落ち葉が溜まっていました)。
国宝第30号
このあと自転車で最初に慶州へ到着した市外バスタミナルへ戻りました(約
15分)。道がわからなくなって
(地図がおおまか過ぎます(-_-;)行く女性に尋ねると同じ方向だから一緒に行きましょうと先導してくれました(ありがたい!)。かなりのハイスピードで飛ばして戻りました。
自転車を返却してバスのチケットを買うと程なくバスが出発するとの事で,急いでトイレに行って乗り込みました。日曜日の夕方(午後6時)だったので往路のように
1時間では釜山に戻る事ができず,
1時間半ほどかかりました。
芬皇とは、「花のような皇帝」と言う意味らしくまさしく女帝である善徳女王ことを指します。
女王の勧めで芬皇寺の管理者となったのが、慈蔵法師でした。この寺で仏教の解説書を書いたのが元暁大師だと言われていますが、いずれも徳の高い高僧でした。
このレンガ積みのような独特の石塔は、石を砕いて磨いてレンガ模様に積まれたことがわかっています。今は3層しかありませんが、元々は7層か9層であったと推定されています。
2009-03-20(21:56:50) - 韓国の観光 - msm - TrackBack(No Trackbacks)