地下鉄4号線、中央線の二村(イチョン)駅の近くに(地下通路ができてました)国立ハングル博物館が
10月9日開館しました。
二村駅から行くと言えば、国立中央博物館がとても有名ですが、とても敷地が広くて、その一画に国立ハングル博物館も建立されました。
ハングルと言えば朝鮮半島の独自の文字。これは4代王である世宗(セジョン)が学者を集めて作らせた文字なのです。
朝鮮半島には文字がなく、隣国の中国の漢字を使っていました。
朝鮮語(韓国語)と中国語はまったく違います。なのに、書き言葉は中国語の漢字を使用しなければなりません。
漢字が理解できるのはもちろん、両班(ヤンバン)と呼ばれる貴族だけ。庶民は知りません。
問題が起きてお上に訴えたくても、「書いて持ってこい」と言われてしまい、漢字を知らない庶民には何もできません。
そんな情勢もあったでしょう。
世宗は固有の言葉を作ることにします。
言葉を作ると言う大事業に、いろいろな反対意見や事件も起こります。
詳しくは、韓国ドラマ「世宗大王」や「根の深い木」をご覧くださいね。
ハングルが創製されたのは
1446年
10月9日でした。それから「
10月9日はハングルの日」といわれるようになりました。
ハングルについて記された「訓民正音(フンミンジョンウム)」は、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
夏に見てきましたが、DDP(東大門デザインプラザ)で展示があった澗松美術館(カンソンミスルグァン)展で、原本が展示されていました(国立中央博物館やこちらのハングル博物館で見られるのは複製本です)。
さて、国立中央博物館の前を通り過ぎて少し東へ行くとハングル博物館は見えてきます。
独創的な建物です。
2階がロビーです。階段でもエスカレーターでも上がれます。
中央は吹き抜けになっていて光を取り込んでいます。この階は常設展示室があり、インフォメーションやミュージアムショップ、カフェ、ロッカー(リターン式)などもあります。
常設展示室には、ハングル歴史などを理解できるように展示されています。映像を床に映したり、貴重な品々が並べられています。一部日本語表記もあります。
韓国ドラマで有名な「イサン」の主人公、朝鮮王朝第22代王の正祖(ジョンソ)の直筆も展示されています。
ハングルが打てる最古のタイプライターや、ハングルというか韓国語のある単語を各地方ではどう言うのか(訛りというのかな?)という言葉の違いなどもタッチパネルで出てきます。
同じ意味の言葉を韓国語と北朝鮮での表現の違いもありました。
開館時間
火・木・金 9:00~
18:00
水・土 9:00~2
1:00
日・祝日 9:00~
19:00 入場は閉館30分前まで
休館は毎週月曜日、
1月
1日
日本語パンフレットがあります。
HPはwww.hangeul.go.kr (今のところ韓国語のみ・その他の言語は準備中)
2014-11-30(10:26:54) - 韓国の観光 - msm - TrackBack(No Trackbacks)