ソックラムの次は、こちらも有名な世界遺産の「仏国寺(プルグクサ)」に行きました。山門を抜けていくと、立派な横幅の広い石段がドーンと見えてきます。これは上が青雲橋で下が白雲橋です(国宝23号)。
参詣者が白雲橋を渡れば、苦しみに満ちた現世から安らかな仏の世界に入ることができるといいます。続いて上に蓮華橋・下に七寳橋(国宝22号)があります。
石段のことを橋というのは下が池だったからという説と、彼岸へ渡ることを象徴しているという説があります。
なかに入ると、右に多宝塔(国宝20号)、左に釈迦塔(国宝2
1号)があります。多宝塔は、多宝如来を象徴する塔であり、七宝塔ともいいます。
石の構成で仏教も教えを具象化しています。釈迦塔は正式には仏国寺三層石塔といいます。仏の国では釈迦牟尼仏が説法を行い、それを多宝如来が説明しているという仏教の教えによって、多宝塔と対になるこの塔を釈迦塔と呼び習わしています。
その他に、国宝の金銅ビルしゃなぶつ座像や、金銅阿弥陀如来座像もあります。
見るものが多くあり、それぞれに仏教の教えの意味が込められていて、詳しくはわからなかったのですが、重厚な建造物は歴史を感じさせられます。
仏国寺が世界遺産に選定されたのは、新羅時代の仏教美を現代に伝えているというのが理由だそうです。
慶州東部、吐含山の麓に位置する仏国寺は、韓国5大寺刹の一つとされる寺です。
現在の形に近い大規模な伽藍の建設が開始されたのは75
1年であったということです。
2006-04-19(22:55:00) - 韓国の観光 - msm - TrackBack(No Trackbacks)